ミズクラゲ水槽の設置とメンテナンス

アクアシモンズでは、年間を通して本物のミズクラゲを展示するアクアリウム水槽を、医療・福祉・教育施設、会社、各種店舗などにレンタルや製作販売で設置し、設置後のメンテナンス管理を行なっています。

水槽の設計や導入、導入後の管理までアクアシモンズが一貫して対応いたしますので、お客様の手間は最小限でミズクラゲのアクアリウムをご堪能いただけます!

日本全国対応可能ですので、お気軽にご相談ください!※九州・中国地方以外はミズクラゲに詳しい同業者の仲間をご紹介させてただきます!

↑幅2メートル高さ2メートルの大型水槽でライトアップされた大きなサイズのミズクラゲたち

アクアリウムという趣味が発展したことで、海中でしかみられない姿を陸上で、お店で、ご自宅でも楽しむことができ、その姿に魅了されます。

世界中の多くの水族館がミズクラゲの魅力を伝えるために展示に力を入れているのも分かりますね!

ミズクラゲには、熱帯魚や海水魚といったお魚達にはない独自の魅力があります。

おすすめの観察ポイント

ミズクラゲのオスとメス

一般的にクラゲはオスとメスは見分けにくいですが、ミズクラゲは割と容易に見分けることが可能です。

メスは複雑に口腕が重なり合ってひだ状になっています。

なっていないのがオスです。

↑メス

↑オス

餌を食べたかどうか分かり易い

ミズクラゲには、円盤状の傘の中央に馬の蹄のような形をした生殖腺と呼ばれるものが4個あります。

餌を与えるとこの生殖腺(4つ目)が色付くので分かり易いです。

生殖腺の形を目に例えて「ヨツメクラゲ」と呼ばれることもあります。

生殖腺の数が様々

生殖腺は4つ目のことが多いですが、中には3つ目、6つ目のミズクラゲもいました。

何個目までいるんでしょうかね。

↑3つ目のミズクラゲ

↑6つ目のミズクラゲ

お客様水槽に入海するミズクラゲはどこから?

アクアシモンズでは、1年を通して一定数のミズクラゲが必要な為、主に人工繁殖個体(ブリード)を展示しています。

漁師さんと天然採集も行いますが、全く取れない時も多々あります。

海にいるミズクラゲを採集し、卵からポリプに育った後、稚クラゲ化させ、クラゲのサイズに合わせた餌やりを毎日数回行います。

そして、1ヶ月くらいで傘径2センチくらいになり、3ヶ月くらいで6センチくらいになり、6ヶ月くらいで10センチくらいになり、ようやくお客様水槽へ入海します。

天然個体では傘径20センチを超えるミズクラゲが沢山いますが、これは24時間ずっとご飯を食べ続けることが可能だからでしょうね!

時間やコスト面を考えると人工繁殖では10センチ前後が限界かなと思っています。

↑人工繁殖の成体

↑ミズクラゲのポリプ

↑天然個体約25センチ

ミズクラゲの寿命は?

ミズクラゲのポリプ

ポリプ段階は“超”強靭で、適切な環境であれば、永遠に増え続けます。

またポリプ段階の実験では、数ヶ月、餌なしでも生存していましたし、水質悪化にもかなり強いです。

ミズクラゲの成体

エフィラになってから飼育下では1年以内くらいです。

AIによると、自然界では、すごく長くて1年半くらいだそうです。

お客様水槽に入海したミズクラゲの成体は、緩やかに小さくなっていく為、入海から1ヶ月で交換や追加を行い、展示する成体のサイズや数を一定にし、見応えや迫力を保っています。

ミズクラゲ水槽の定期メンテナンス

餌やり

インテリア水槽でミズクラゲに対して餌やりを行うことはありません。

飼育・観察水槽では餌やりも可能です。

ミズクラゲの入れ替え

お客様水槽へ導入したミズクラゲは餌やりをしても徐々に小さくなっていきますので、追加や交換を行い、見応えの調整を行います。

コケ落とし&換水&点検

クラゲ用に成分を調整した海水で、メンテナンス周期に応じた換水などのメンテナンス管理を行います。

ミズクラゲを展示・飼育する為に必要なもの

お客様がどのように観察・展示したいか、内容や目的によって、使用する水槽や機材が変わります。

飼育をしたい

お魚が飼育できる設備があれば飼育可能です。

(例)●水槽 ●濾過器 ●水槽用クーラー

魅せたい・癒しのインテリアとして

(例)●水槽 ●水槽台 ●濾過器 ●キャノピー ●ライト ●水槽用クーラー

(あればなお良い)●エアレーションorスキマー 

↑温度管理と換水を怠らなければ、バケツでも飼育可能でしたが、手間が掛かりすぎの印象です。

今持っている水槽をミズクラゲ水槽にできる?

工夫をすれば問題なく可能です!

アクアシモンズには、病院や企業、店舗などのお客様から、「現在持っている水槽でミズクラゲを展示したい」というご依頼がありますが、基本的には魚が飼育できている設備であれば可能とお答えしています。

実際、ミズクラゲであれば可能なことがほとんどです。

ただし、足りていない部分があれば、補うことが前提です。

ミズクラゲは何に弱い?

ミズクラゲは“繊細な部分”が非常に明確です。

1. 急激な水温変化

  • 2〜3℃の急変でもストレス
  • 特に高温(25℃以上)は弱い
  • 夏場の水槽で最も死にやすい原因

2. 低塩分(比重1.020以下)

  • 傘が縮む
  • 口腕が溶ける
  • 浮力が不安定になる

3. 強い水流

  • 傘が裂ける
  • 口腕がちぎれる
  • 触手が絡む → ミズクラゲは「泳いでいるように見えるが、実際は水流に乗っているだけ」

4. 物理的接触(擦れ・衝突)

  • 傘の表皮は非常に薄い
  • 鋭利なものとの接触で傷ができる
  • 小さい個体は大きい個体との接触でもダメージ

5. 細菌汚染(特に腐敗細菌)

  • 傘の縁が溶ける
  • 透明度が落ちる
  • 口腕が崩壊する → ミズクラゲは「腐敗に弱い」クラゲの代表

ミズクラゲは何に強い?

弱点が多い一方で、強い部分は驚くほど強い

1. 再生能力が非常に高い

  • 傘が裂けても再生
  • 口腕がちぎれても再生
  • 傘の一部だけでも生存可能 → クラゲの中でもトップクラスの再生力

2. 低栄養環境に強い

  • 餌が少なくても生存可能
  • 他のクラゲより飢餓耐性が高い → ただし長期は不可

3. 低水温に強い(15〜20℃)

  • 代謝が安定
  • 傘の形が崩れにくい → 冬場は非常に丈夫

4. 水質変化(pH・硝酸塩)に比較的強い

  • サンゴほど敏感ではない
  • 魚ほどアンモニアに弱くない → ただし腐敗細菌には弱い

ミズクラゲの「成体からポリプ化する現象」は本当にある?

2015年の中国グループの報告

  • 傘の組織片や瀕死個体からポリプが形成される例を観察できたらしい。
  • ただし、条件が厳密に特定されていない
  • 他国の研究者が追試した例は少なく、「一般的な現象」とは言えないっぽい。

その後の論文で言及されていること

  • 成体組織の一部が“再生的にポリプ化する可能性”は複数の論文で示唆
  • しかし、
    • どの部位が最もポリプ化しやすいか?
    • どのストレスが引き金になるか?
    • どの水質条件が必要か はまだ不明。

実際、弊社でも色々試してはみましたが、今のところ皆無。

ポリプは最強。

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